竹原信一「自治、真実の姿」
20111027 竹原さんと語ろう
ほとんどの新聞が非難している阿久根市長の独白録である。
市議会議員の大半(市長派を除く)と対立し、市職労と対立する竹原市長。
竹原氏は市議会議員を経て、2008年に、市役所職員の人件費削減を訴えて市長となった。
市長となった竹原氏は、ここで初めて市職員人件費の詳細を入手する。
それによると、市職員の54%が年収700万円以上である。これに対して、阿久根市民の平均年収は、300万円に満たない。
驚いた竹原氏は、この詳細を自分のブログで公表すると共に、市役所に氏名を隠して展示した。
過激といえば過激である。しかし、市議会の不信任案可決によってその職を追われた竹原氏は、出直し市長選挙に市民の支持によって再選を果たすのである。
いったい何故、竹原氏は市民にここまで支持されるのか。
そこには、これからやってくる地方分権社会に潜む問題点が見えてくる。
我々は、竹原市長の地方自治に対する告発を、どう受け取ればよいのだろう。
竹原市長の言動に対する賛否はさておき、まず、読んでほしい一冊である。